親族成年後見の横領事件

http://www.sankei.com/affairs/news/150309/afr1503090064-n1.html


 水戸地検は、成年後見人として財産を管理していた兄の口座から現金を横領したとして、いずれも東京都中央区に住む会社員の牧野敏夫容疑者(61)と妻のいづみ容疑者(59)を逮捕した。逮捕は8日付。

 逮捕容疑は、平成24年10月22~25日、共謀し、敏夫容疑者が成年後見人として管理をしていた兄の口座から、3回にわたって現金計約115万円を引き出し、横領したとしている。

 水戸地検によると、水戸家裁土浦支部が21年に敏夫容疑者を成年後見人に選任。昨年2月、水戸家裁が告発した。地検は2人の認否を明らかにしていない。


 専門家が成年後見人についた事例が増えたため、最近は司法書士、弁護士の横領事件のニュースが多かったですが、その影で親族による後見人の横領事件は、相当数あるのではないかと言われています。


 親族が成年後見人に就くと、成年後見人は「本人のため」に動かなければなりません。この事件は共謀して積極的に横領しているので問題外ですが、成年後見人は本人を財産をキチンと管理しなければならないので、自分の財産と混ぜてもいけません。


「あとで戻すからちょっとだけ拝借」というのも、拝借した時点で横領を行ったことになり、罪に問われます。


 これからどんどん高齢者が増え、成年後見人になる方も増えてくると思いますが、くれぐれも本人の財産に手をつけないようにしましょう。


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